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  古文書の手引き    






 

 

古文書学と史料学

 

 「古文書学」という学問があります。これは各時代の古文書の様式や使われ方のルールを明らかにするもので、古文書の書かれている料紙の形状や紙質、大きさ、文字の書体や用語、文章や語句の位置関係、包紙や袋やひも、貼紙や後筆の状況などから、ある文書が本物かにせものか写しか草案か、どの時代にどういう状況で作成されたか、文字では書かれていない情報を探ることもします。

 また近年、史料を「人間生活の多様な時と場におけるさまざまな営みのなかで生まれ、作成されて、現在まで伝えられてきたすべてのものをさすとみたうえで、それ自体を対象として研究する学問」として「史料学」が定義されています(網野善彦「史料論の課題と展望」(『岩波講座 日本通史 別巻3』岩波書店、1995年)。史料が作成される際の時や場、意図、その際の手続きや様式、それが生活・社会のなかで果たす機能を明らかにし、史料の伝来の経緯や意味を解明しようという方向性が出ていることも注目されるでしょう。

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